本日の担当は、川本正秀です。
先日、友人たちと「新年度会」を行いました。
みなさんは、新年度の区切りとして、歓送迎会などしましたか?
そのうちの一人がよく言います。
「職場に、何かというと『すいません』という人がいて、気になる」
「どうして?」
「なんか、いつも謝罪されているような気がするんだよね」
「謝られるようなことされたの?」
「いやいや。口癖のように、しょっちゅう使うから・・・・」
確かに、「すみません」という言葉は、街中でもよく聞くことばです。
気になるので調べてみました。
「済む」という言葉には、「物事が完了する」、「問題が解決する」、「○○に満足する」、「他人に対して言い訳が立つ」といった意味があります。
「済む」を打ち消すと、「済まない」から「すみません」「すいません」となり、謝罪の気持ちを表すということです。
しかし、友人が言うように、「すいません」が使われるのは謝罪の場面だけではないですね。
例えば、飲食店などで料理の注文をするときには、手を挙げて店員さんに「すいません」と呼びかけます。
また、エレベーターに乗るとき、扉を開いて待っていてくれる人に対して、「すみません」と感謝することもあります。
なので、「私の気が済まない」という意味から、呼びかけたり感謝するときに「すいません」を使うのはそれほど変ではないですね。
日本語は、あいまいなことばだと言われます。
英語で考えてみると、謝罪は「I’m sorry」、感謝は「Thank you」、呼びかけや依頼は「Excuse me」とはっきり分かれています。
この「すいません」のように、多くの意味を持つ言葉であれば、受け手が判断しなければならない言葉だと意識する必要がありますね。
使いやすい便利なことばであるがゆえに、相手に誤解を生じないように使うことが大切だと感じます。
特に、感謝をする場合は、ぜひ「ありがとう(ございます)」を使いたいものです。
「ありがとう」と元気に声を出すと、言われた人の心も元気になるような気がします。
「ありがとう」と言える人は、心のストレスがたまらない人、と聞いたこともあります。
親しき中にも礼儀ありです。
まず、身近な人に対して自然に「ありがとう」と言えるといいなあ、と感じます。
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