top of page
検索

お話ききますよ

本日の担当は、川本正秀です。


あなたは、見知らぬ人に話しかけたことがありますか?



ある川に面したベンチに座って景色をながめていました。


しばらくすると、中年の男性が少し離れて、となりにすわりました。


「あ~~、そうやなあ~~」


男性は、ため息をついてはつぶやくことが何度かつづきました。


「失礼ですが、ちょっと気になって・・・私でよければお話をききますよ」


柔らかい表情と言葉で彼にそう告げました。


少し驚いたような表情でしたが、二度うなづいて話し始めました。



男性は五十代で、ようやく自分の子どもを自立させて、さあこれからは少し自由にと思い始めたところ、八十代の親の介護という問題に直面していました。


小さな声で淡々と、川の流れを見つめながら話してくれました。


「すいまへんな、よう知らんお人につまらん話しして」


「いえいえ、明日は我が身ですから・・」


「ありがとうございました。なんや、話したら少し元気になりましたわ」


彼はよいしょと立ち上がって、ペコリと頭を下げ、川沿いを去っていきました。



書店に行くと中高年に関係するコーナーがあって、たくさん並んでいます。


一冊選んで目次を見ていると、頭の中が洗濯機のようにグルグルしてきました。


ああ、自分もこうなのか、イヤイヤちょっと違うぞ、と心が騒がしくなります。


あの時の男性も、きっとグルグルしていたんだなぁ、と思いました。



「四十になると迷うことがなくなり、五十になれば天から与えられた使命や運命を知る」と先人は言っていました。


しかし、多くの人はあれこれ迷い、なかなか知ることができないのではないでしょうか。


だからこそ、「グルグル」を言葉にして、誰かに話して、頭を整理することが必要なのだと感じます。


話す人は、きき手がいれば、きっと少し元気になれのではないかと思います。


ただきくだけで余分なことを言わなくても、話し手は自分が進む方向に見当がつくのではないでしょうか。


あなたも、気になる方がいたら、声をかけてみませんか?

閲覧数:51回0件のコメント

最新記事

すべて表示

「普通でいい子」をちゃんと認める

本日の担当は、川本正秀です。 あなたのまわりに、普通にいい子っていますよね。 心配がない、手がかからない、と思っていませんか? たとえば、花壇の花は育ちの速いもの、なかなか大きくならないもの、とそれぞれ成長が違います。 ひところ、「みんな違ってみんないい」と言いながら、子どもに関しては十分な個別対応できていないケースが多いようです。 中学生ぐらいになると、ママがオフクロに変わり、以前はまとわりつい

ジェンダー平等

おはようございます。今日の担当は佐藤昌宏です。 男性と女性は持っている特性が違うので それぞれの特性を活かして生活すればいい これが、私のジェンダー観です。 男女で差別するのではなく 一人の人間として、持ち味を活かして くれればいいと思います。 男性であっても家事や子育てが得意な方、 女性であっても力仕事や組織統制が得意な方、 やりたい事の区別や差別せずに それぞれの特性と活かせばいいと思います。

大人は子どもに観られている

本日の担当は、川本正秀です。 スマホやPCなどに毎日たくさんの情報が流れてきますね。 そのうち何%くらいが本当に役に立つのでしょうか? ある方から質問を受けました。 「子どもの習いごとは何歳から始めたらいいでしょうか?」 「たしか、6歳の6月6日に習い事を始めると上達が早い、と昔の人は言っていたと思います」 「どうしてでしょうか?」 「伝統芸能の世界では、数えで7歳前にけいこを始めるのがよい、と書

Comments


bottom of page