本日の担当は、川本正秀です。
スポーツ中継などを観ていると、応援する人の多くは「がんばれ!」と言っています。
あなたは、応援するとき、何と言いますか?
私は、約20年前までですが、フルマラソンを走っていました。
35KMを過ぎると、かなりつらくなってきます。
ハッキリ言って、7キロ先のゴールめざして死ぬほどがんばって走っています。
そのとき「ガンバレ~!」という声が聞こえると、心の中の反応は二通りでした。
調子がいい時は、「オウ、サンキュウ~!がんばるぜ!」
不調の時は、「死ぬほどがんばっているのに、もっとがんばれって言うな~!!」・・・
「かっこいいぞ~」とか「あと〇キロ、もう少しだよ~」なら元気になるかなぁ・・
以前、ある母親から「私はどう言えばよかったんでしょうか?」と相談されたことがあります。
わが子に応援のつもりで、「もっとがんばれるでしょう」と言いました。
すると、子どもから、「がんばれって、どうがんばったらいいんだよ!」と言い返されました。
確かに、がんばれ!だけでは、伝わらないのかもしれない・・・
この場合、あなたならどう答えますか?
応援のつもりで、何となく、とりあえず、「がんばれ」と声をかける人が多いと思います、
すると声をかけられた方も、何となく、とりあえず、「がんばります」と答えませんか?
相手のことを思って「がんばれ」と言うならば、「何を、どのようにがんばれ」と具体的に言うのが筋ではないでしょうか。
がんばれ、だけで済まさずに、うまくいっていることは何?困っていることは何?、などとそっと尋ねてもいいと思います。
わが身に覚えがあれば、親の体験を話してみるのもいいかもしれません。
あるいは、「夜遅くまで、勉強をがんばっているね」「部活練習、今までよりがんばっているね」と具体的にがんばっている事実を告げるのもいいですね。
一人で努力している人に声をかけるときは、相手の心が前向きになるようなことばを選びたいものです。
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