本日の担当は、川本正秀です。
私の知人の息子は、「入社2年目になったけれど、新入社員の配属はなく、相変わらず一番下っ端だ」と嘆いたそうです。
現役でがんばって働く知人たちと話しました。
知人Aは、「今の若者は、言われている話の意味が理解できないのかもしれない」とか「また、そのことを言えずに黙ってしまう傾向がある」
また別の知人Bは、「個人的なことはもちろん、仕事と関わりがないことについては話そうとしないし、『おじさん』と話したがらない」
知人Cは、「そもそも向き合って話すことが苦手だし、タイパなんていうはやり言葉にとらわれ過ぎている気がする」
Aは、「対話も短縮言葉やカタカナ語でさらっと済まそうとしすぎじゃないかな」
B「まあ、ゆっくり話せば普通に話せることもあるから、そう悲観はしないけれど・・」
C「スマホにばかり頼らない体験を増やすことが基本かなあ、とかんじる」
あのTV番組ではないですが、昭和と令和の時代的な違いが影響しているのでしょうか?
コロナなどのために学校生活で友人と十分に対話する機会をもたなかった新入社員たちは、新たな環境でも対話が下手と言われます。
話しかけても、なかなか返答できない。
タイパ重視のため、ノミュニケーションの誘いに乗らずにさっさと帰る。
年配の管理職は、みんな一様にやりにくいと言います。
しかし、それは自分たちが新人だった時も先輩が同じように感じたことではないでしょうか?
自分が体験したことを同じように繰り返すやり方はちょっとちがうのでは、ということです。
いつも、相手に合わせ、受け入れやすい方法を工夫する必要があります。
ある企業では、新入社員の相談相手に入社2年目の社員を担当させたそうです。
部署が違っても、新入社員としての悩みや課題を最も共感できるからでしょうか。
気持ちを打ち明けやすい → 共感して聞いてくれる先輩の体験談は受け入れやすい → 安心できる情報を得て不安が少しやわらぐ
だれもが当たり前のようにしている対話は、実にすごく奥深いものなのです。
自分の体験したやり方が一番、と言う思い込みはだれかの成長をじゃましているかもしれません。
大人としての知恵を発揮すべきは、年長者なのです。
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