本日の担当は、川本正秀です。
電車の中で本や新聞を読んでいる人を見かけませんね。
スマホで読んでいるかもしれないけれど・・・
最近、若い人(30代前半くらいまで)と話していて、
「日本語知らないのかな?」と感じることがときどきあります。
あいまいな表現で、どう受け取ったらいいのか迷ってしまいます。
「○○についてどう感じますか?」
「さあ、状況によっていろいろですね」
事実や一般論では話すけれど、自分の感情を語らない人が多い気がします。
自分のことを話しているのにどこか他人事のような、あまり温度を感じない表現なのです。
一方で、タイパとか短縮されたカタカナ文字はよく使っていますね。
「タイパを意識して、効率化できた時間は何に使いますか?」と尋ねると
「ゲームしたり、ユーチューブみたり・・・」
「そういう時間の使い方をしているときはどんなことを思いますか?」
「ま、リラックスしてるんじゃないですか」
自分の感情などの内面をぴったり語れることばを見つけるのは、意外と難しいものです。
だから、いろいろな角度から尋ねて、その「ことば」を見つけてもらおうとします。
しかし、何度尋ねても同じような機械的なことばしか返ってこないのです。
タイパとかコスパなど、物質的なことばばかり使うから、心までマシーン化して感情的な感性が弱っているのでしょうか?
孤立が話題になりますが、率直なコミュニケーションの不足が感情にも影響していないでしょうか?
「安心して自由に心の内を語れる友人がいますか?」と尋ねても、
「まあ、ほどほどの友人はいます」とか「一人で大丈夫なので・・」という人が目立ちます。
少人数の家族や兄弟姉妹などの環境下で、話す機会が少なかったという人もいるかもしれません。
子どもの時にどんな言葉のキャッチボールをしてきたのかなあ、と気になります。
プロポーズやその返事もメールで、ということになるのかなあ・・
あなたは、まわりの方に自分の感情を伝えていますか?
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