本日の担当は、川本正秀です。
年度末の学校から、「新入生保護者(説明)会」で講演を頼まれることがあります。
生活環境が変わるのは新入生だけでなく、保護者も同じです。
親子がともに安心して入学し、楽しく学校生活を送ってほしいという学校教職員からの願いを感じます。
特に中学校では3年後の進路が意識されますが、保護者の期待とサポートのバランスが大切だと思います。
期待しすぎると、プレッシャーによるストレスで子どもはつらくなります。
もちろん、子供の成長に見合ったストレスなら、子どもの心は健全に成長します。
しかし、現状の子どもに強すぎる(弱すぎる)ストレスを与えれば、成長のさまたげになります。
相談に来られる保護者の多くは、子どもの能力を十分に把握できていないように感じます。
子どもとしっかりコミュニケーションをとっていれば、日々の言動から成長を実感できるはずです。
もちろん、親子という関係では、幼児の時からの関わり方がその後大きく影響します。
大人の考えを押し付けようとすれば、子どもは心を開かず、本音を聞くことはできません。
兄弟姉妹でも個人差が大きいし、一人一人個性や性格が違うので、期待のかけ方も違うはずです。
ある母親はこう言いました。
「私は、長男には○○になってほしいので、□□高校に進んでほしいと考えています」
「あなたはそうお考えなんですね。お子さんとは将来のことを話しますか?」
「○○について話すと、『部活が忙しいし、○○にはならない』と言います」
「それで何になりたいと言いますか?」
「プロのサッカー選手、と。以前は親の言うことをよく聞くいい子だったのに・・・・」
保護者は、困ったときに相談できる存在となれるように、子どもに「いつでも話を聞くよ」と声をかけてください。
食卓などで学校の出来事などを話題にできるような雰囲気を作ってください。
自分の体験や考えていたことを率直に話してください。
この子にどういうサポートが必要か、と考えてください。そして尋ねてください。
必ず「できるようになる」「能力を発揮できる」と信じてください。
子どもは、その子らしく、伸びるように伸びていくはずです。
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