本日の担当は、川本正秀です。
Aさんは、子どもに「転ばないでほしい。失敗しないでほしい」とずっと気にかけてきました。
だから先回りして転ばないように配慮し、失敗しない方法を何度も教えてきました。
しかし、子どもは何度も転び、失敗してしまった。
親心は理解できるけれど、「人生で転ばない人はいない」のではないかと思います。
子どもなら、できるだけ平らで、障害物のないところでも転ぶことはあるでしょう。
冷静に考えれば、人は転ぶこともある、失敗することもある、と考える方が自然です。
あなたは、子どもの時転んだことはありますか?
どうやって立ち上がったか覚えていますか?
立ち上がることを覚えるためには、実際に転んでみる体験が必要です。
「助けがなくても自分で立ち上がれる」という自信がつけば、歩くことが怖くなくなります。
何度も転べば、そのたびに立ち上がり方が上手になります。
それは、大けがを予防することになるかもしれません。
失敗も、大切な何かを学ぶきっかけになるかもしれません。
「私は転ぶことを恐れない」「失敗しても立ち上がれる自信がある」という体験が、人生を支えてくれるのじゃないかなあ、と思います。
手をかけることと手をかけすぎることは、大きくちがいます。
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