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自分と対話する

暑くなってきましたね。

本日の担当は、川本正秀です。

相談者と面談する機会が増えています。

しかし、話しながら少し違和感を感じることが続きました。

それは、「コロナの影響で人と関わることが難しいと感じている」という意味の発言です。

どうも、人とうまくいかない理由は「外にある」、と思い込んでいるようなのです。

コロナが、リモートワークが、マスクが、・・・・などの言葉が連なります。

「では、コロナの影響がまったくなかったら、今どうなっていると思いますか?」

と尋ねてみると、

「現実にコロナが約3年続いたわけだから、想像できません」

というような、判で押したような答えが返ってきました。

「では、あなたが人と関わることに困難を感じるのはすべてコロナのせいで、あなた自身の課題はない、ということですか?」

と、ここで強めにツッコミを入れてみます。

「うーん、そうですねえ・・・・。少しはあるかなと思います」

「たとえば?」(としつこく尋ね、黙って待ちます)

「会社員ですから、しっかり働かなければいけないと思っても、会議もリモートだとつい身が入らない時があるとか・・・」

「なるほど、そうですよね。ところで、あなたは一人の時、どんなことを考えていますか?」

「一人の時ですか?」

「ええ、リモート会議など仕事以外でも、インターネットなどに常時接続していて、いつでもだれとでもコミュニケーションが取れると思います。確かに便利ですが、自分とは対話するのかなと少し」気になりました」

「なるほど。外とはできている対話を自分とはどうか、ということですね?」

「はい。『自分は今何がしたいのか?』とか、『どんな生き方をしたいんだろうか?』のような、自分の内側に向けた問いかけです」

「そうですねぇ・・・・・」

最近、私の問いかけが少々強いかな、と感じないでもないのですが、自分の直感を信じて、素直に尋ねるようにしています。

必ず相手の方のために問いかけます。

何人かの方は、問いかけを通じて改めて自分のことを深く考える機会になった、とおっしゃいました。

思いもかけない問いかけに少し動揺した、と感想を述べられた方もいました。

脅かすつもりも、自分の考えを押し付ける気もありません。

コーチとしてひらめいた素朴な想いを、伝わるような言葉にして問いかけるように心がけているだけです。

満足感のある人生は、自らを考えるための自分との対話ぬきには手に入らない、と感じるからです。

あなたは最近、自分と対話していますか? <ご本人の了解を得て、要点をまとめました>

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