今日の担当は山村です。 みなさん、『リエゾン ~こどものこころ診療所~』というテレビ番組、ご覧になっているでしょうか? ご存じない方はよろしかったらこちらから↓ https://www.tv-asahi.co.jp/liaison/ リエゾンとは、フランス語で「連携・つなぐ」を意味する言葉です。 ドラマの中では、生きづらさを持つ子どもと親に、児童精神科医と研修医、臨床心理士などの精神医療の専門家が、他の診療科や、さらに教育・行政・福祉などの専門家とも連携しながら、ひとつのチームとして総合的な医療サービスを行う様子が描かれています。 なぜこのドラマをご紹介したかというと、学校でもこんなふうに子どもにかかわる専門家同士が連携出来たら良いなと思ったからです。 新型コロナの影響もあって、学校では対応が難しいケースが増えていると感じています。 家族一緒にすごす時間が増えて、家族内のコミュニケーションのトラブルが増えているケース、学校行事や部活動が縮小された影響からか、子どもたちがストレスをためている場面も見られます。ゲームやSNSに依存し、生活習慣が乱れ、戻せないというケースも増えているように感じます。 家庭でも学校でも様々な我慢が続き、苛立ちやしんどさをかかえた生徒のことで先生方から相談されることが続いているのですが、私が連携する際、どういう点を大事に連携しているのか3つほどあげてみます。 一つ目は、これまで先生方が忙しい中、取り組んできたことを理解した上で、先生方の体調を気遣うこと。「先生、お疲れ様です。」や「大変でしたね。夜は睡眠とれていますか?」のような声掛けを意識しています。 「工夫して取り組まれていたのですね。」と承認を伝えながら、「これからどうしたら良いのだろう。」という先生の思いを聞くだけで、先生方から「あぁ、ちょっと焦っていたかもしれませんね。」とか「安心しました。」というお声が聞けることもあります。 (先生方はそれだけ一生懸命であるということです!) 二つ目は、私からも小さなプラスアルファのご提案をすること。 先生方にちょっぴり余裕を取り戻していただいて、教育の専門家としてもう一度自信を持って、目標の再設定をするお手伝いをしています。 私は現在心理職として学校現場で仕事をしていますので、子どもたちの成長のために取り組まれる、先生方の教育の専門家としての立場を尊重することを心がけています。 三つ目は、メンタル面の治療のために通院している生徒のケースでは、医師の話を学校現場にわかるように翻訳して、どう実現させるか様々な部署に働きかけることも私の仕事の一つになります。 学校現場は担任だけでなく、教科担当、部活動の顧問、養護教諭、特別支援教育コーディネーター、スクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカーなど様々な専門家がいます。 小中学校では、支援級の先生や相談員さん、学習補助員さん、栄養教諭などもいらっしゃいますね。あ、もちろん校長先生や教頭先生などの管理職の先生方もいらっしゃいますよ。 このドラマのように、医療や福祉、警察など、学校自身ももっと外部の専門機関との連携力を高める取り組みをしていくことも必要だと考えています。 それぞれの専門性を生かして、つながるということが、今の学校現場にも必要ではないかなということをこのドラマを見ながら感じています。 もしよかったら、ドラマもご覧くださいね。今週、3月10日(金)が最終回のようです。 あなたは周りの方と、何を意識してどんな連携をとっていますか?
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