おはようございます。
今日の担当は,柳原達宏です。
先日,久しぶりに
赤ちゃんのいるご家族と
ご一緒する機会がありました。
今,つかまり立ちのお稽古中だそう。
「歩き始めると,今度はもっと
目が離せないですね」
と言いながら,
ご両親はうれしそうに
その様子を話してくださいました。
みなさんは,
生まれて初めて自分の足で立った
その時のことを覚えていますか。
覚えてるなんて言う人は
そういないとは思いますが
きっと自分のそばにある何かにつかまって
足を踏ん張って
ちょっと尻もちもついたりしながら
それでも,にこにこと
得意げな表情だったことでしょう。
そして,そんなわが子を
見つめている親は,
子が初めて
自力で立ち上がろうとする時
何をしているか。
「さあ,立てるよ,もうすこし・・・」
「頑張って,そう」
と,言葉にも出せず,
心の中で叫びながら
祈るような気持ちで
「今日はきっと立てる」
そういう思いで
そばにいたのではと思います。
そうやって,
子の内にある「立てる力」を信じて
共に過ごしていた日々。
それが,数年経つと
家庭によっては
うまくいくように,転ばぬようにと
親が子どもに代わって
いろいろとしてやったり,
時にはさせたりする。
つかまり立ち前の尻もちは
失敗ではなくて
大切な準備運動。
そして,子どもには
それぞれのペースもあります。
子どもが大きくなってきた今こそ
その子の「立てる力」への信頼と
声援が必要でしょう。
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