今日の担当は山村です。
最近目立って増えているオンラインゲーム、インターネットやSNSなどの利用時間。
コロナ禍をきっかけに遊びの主流がオンラインゲームとなり、ゲーム依存気味の子どもが増加していると感じています。
また、TwitterやLINE、InstagramなどのSNSなど、ネットを介した人とのコミュニケーションも増加。
学校でも子どもたちにタブレットが配布され、便利な面もありますが、いろいろな課題も出てきています。
令和3年度の文科省の調査によると小中学生の不登校は24万人を超えています。
次の調査では30万人を超えるのではと言われているぐらい、今、不登校は増加しています。
この不登校増加の一つの要因にゲーム障害があるのではないかと私は考えています。
WHO(世界保健機構)が作成しているICD-11(国際疾病分類第11版)では、ゲームをやりすぎておこる病気として「ゲーム障害」が正式な病気に認定されています。
ゲーム障害は、普段の生活に支障がでるほどゲームにのめりこんでいる状態を意味します。
例えば…
ゲームの開始や終了時間をコントロール出来ない
他の生活上の関心ごとや日常生活の他のことよりゲームを優先する
ゲームにより健康を害する問題があるにも関わらず、ゲームを続ける
ゲームをやりすぎて日常生活(家族や学校など)に問題が出ている
こうした状況が続いている場合に診断されています。
ゲーム障害は基本的にアルコールやギャンブルと同じ依存症の一つで、自分の意思だけでは依存から抜け出すのが難しく、病院での相談、治療が必要になります。
ゲームやインターネットをやりすぎていると感じたら、または周囲からやりすぎていると指摘されたら、出来ることとして、次のようなことがあります。
自分の利用時間を書き出すなどして記録する。
やっていい時間とよくない時間のルールを家族と決める。
まずは、1時間減らすところから。その1時間で別の何をするのか決めてやってみる。
など、自分の利用の状況を客観的に把握して、家族と一緒にルールを作り、取り組むことが大切です。
家族と一緒に取り組んでも改善されなかったら、学校の先生やスクールカウンセラーなど周囲の人に相談してみてください。
今日、ゲームやスマホを手にする前に、こう考えてみてください。
今、自分と一緒にいる人より
手の中の画面が大事かどうか?
あなたは、一日どのくらいの時間、スマートフォンやパソコン、タブレットを使っているでしょう?
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