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愛された記憶

おはようございます。

今朝の担当は、柳原達宏です。

先日、私の母方の叔父が亡くなった。

享年87歳。

少し前まで自分で車を運転して

家族旅行を楽しむほど元気だった。

それが、息苦しいと言って検査入院し

わずか10日で旅立った。

名前を呼びながら遺体にすがる叔母、

その姿に葬儀の参列者が涙した。

仲のよい夫婦。

落ち着きを取り戻した叔母が言うには

旅立つ直前まで、私のことを

気にかけてくれていたそうだ。

車で旅に連れて行ってくれたり

自分の勤める貿易会社で

高校生の私にアルバイトをさせてくれたり

海外出張の折にはお土産を持ってきてくれたり。

ここ十数年は直接会う機会がなかったけれど

叔母からの話を聞いて、

過去のことが思い出され

ありがたさが胸にしみた。

この叔父をはじめ、私はこれまで

父方と母方両方の親戚で

他人のことを悪く言う人、悪さをする人に

出会ったことがない。

笑顔で出迎え、楽しく語り、

それぞれの違いに寛容で面白がる。

困っている時には

さりげなく声をかけ、手を貸す。

弔事のおりには思い出話とともに

にぎやかさで哀しみを和らげる。

親戚とは、家族とはそういうもの、

どこの家庭でも同じ、

そう思っていた。

大学を卒業して

世の中はそうでなかったことを

痛みとともに知る。

私はこれまで

いろいろな場面でうまくいかなかったり

「ああ、やっちまった!」という

場面は数々あったけれど

そういう自分を「ダメな奴」と

思ったことは一度もない。

自分という人間の価値を感じられる

そういう私は間違いなく、

私の両親や親戚の方々によって

育まれたものだと思う。

一方で

最近ご一緒する方々の中には

子どものころから暴力を振るわれたり

経済的には裕福だが

親から放置されていたり

という方がいる。

今は社会に出て立派に

自立しているようにみえるが

みなさんなぜか共通して

自分に自信がなかったり

否定的だったりと悩んでいる。

ありのままの自分にYesと言えない。

内在しているはずの力が

思うように発揮されずにいるのは

なんとも残念だ。

子どもの頃に愛された記憶が

あるかないか、

その差は大きいのだと感じる。

微力ながらコーチとして

そういう方たちのお役に立てればと

強くそう思う。

 
 
 

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