本日の担当は、川本正秀です。
あなたは、人にアドバイスしてうまくいかなかったことがありませんか?
Aさんは、友人からグチや悩みの相談を受けることが多いそうです。
相手の話をよく聴いて、一生懸命アドバイスしても、「わかってないのね」などと言われることが多くて頭にくる、と言います。
「相談相手はAさんに何を求めていると思いますか?」
「それは、解決策や答えだと思います」
「なるほど、そう思いますよね。あなたがだれかに相談するときはどうですか?」
「やっぱり、どうしたらいいかという答えですね」
「ほかに求めているものはありませんか?」
「ほかに、ですか・・・」
悩みなどを相談する人は、「話を聞いてほしい」「気持ちをわかってほしい」という人の方が多いのではないかなと思います。
だから、アドバイスされると「話を聞かれていない」、「あなたの考えを押し付けないで」と感じてしまう人もいるようです。
また、アドバイスの仕方によっては、悩んでいる相手が否定されたと感じてしまうことも考えられます。
相談とは言いながら、話を聞いてもらう、思いを共有してもらうだけで気が楽になる人が案外と多いと感じます。
万が一、相手の話を聞いてもまだ納得していないような反応があれば、例えば、自分の同じような体験を話します。
口先で「わかる」というだけでなく、自分も同じような悩みがある(あった)と伝えます。
同じように悩んでいる(悩んだことがある)と聞くだけで、相手は「自分だけではない」という安心した気持ちになるようです。
相談者はアドバイスや答えを求めているだけではない、ということです。
そこを感じ取るには、すべての感覚を使って、相手の話を100%聴くことがカギになると思います。
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