top of page
検索

「発達障がい」について  その2

本日の担当は、川本正秀です。



前回のコラムを掲載した後、いろいろなメールをいただきました。


大人に関するものが、子どものそれ以上に多かったことに驚きました。



感じたことは、以前は世の中にもっとゆとりと言うか優しさがあったな、ということです。


近所には、今よりもさまざまに個性的な人がたくさんいたと思います。


怒りっぽいおじいさん、お見合い写真を持ち歩くようなおばさん、口は悪いけど優しいお店の人・・・


しかし、がんばってこの国を支えてきた人たちは、周りの人に対する気遣いができました。


知的に課題のある人にも、声をかけたり、お小遣いをあげたりする光景も見かけました。


「好き好んで、変わってる奴なんていないさ」


八百屋のおじさんが、そう言いながら果物をそっと渡す姿を何度も見かけました。



私たちが持つ、どの能力も同じように発達していると考えるのは、幻想です。


身体や手指の動き、基本的生活習慣、人への対応力、視覚・聴覚認知力、言語表現・理解力、行動・感情のセルフコントロール力等の発達は、同時・同程度ではありません。


多動性、不注意、衝動性、感情の不安定性、共感性、低い自己信頼、強いこだわりなど、子どもたちを注意深く観ていると発達の時期に差のあることがよくわかります。


大人になっても未成熟な部分のある人がいたり、そこが目立つ場合もあります。



コミュニケーションが苦手な人の多くは、人と話す経験が少ないことが多いと思います。


上手に話すこと以上に、たくさん話すことが必要だと思います。


能力は繰り返すことによって磨かれ、輝いていくものだと信じています。


子どもの時、手にマメをつくりながら練習した逆上がりが、ある日できた!という体験は今も忘れません。


できないことを繰り返す努力やそれを見守る思いやり、できるかもと信じる力が必要ではないでしょうか?


タイパや目先の正解だけでなく、少し長い視点で人や世の中を見る優しい目や共感する気持ちを大切にしたいと感じます。

 
 
 

最新記事

すべて表示
「波風の立たない生活」がいい?

本日の担当は川本正秀です。 「波風の立たない安定した生活」を求める人がいます。 問題のない、凪のような人生を本当にお望みなのでしょうか? 以前、お話を聞いた男性は、念願かなってなんとか課長に昇進しました。 しかし、好事魔多し、「これからもがんばるぞ」と思ったら、会社の業績が急降下。 それ以後、毎日の風当たりは管理職には特に厳しかったそうです。 「こんなことなら、課長に昇進しなければよかった・・・」

 
 
 
塙保己一

おはようございます。 今日の担当は佐藤昌宏です。   先日、自主上映映画を見ました。 これは「世のため後のためプロジェクト」 が推進する活動の一環です。   主催した方たちの三つのミッションを紹介します。   一、『世のため後のため、今の私に何ができるか』 という問いかけが、当たり前の世の中を創造する。   二、私たちの可能性は無限であることを、 人生をかけて証明するコミュニティを作る。   三、

 
 
 
「思い込み」をぶっ飛ばす

本日の担当は川本正秀です。     11月9日に行なった東京ウィメンズプラザフォーラムのワークショップは興味深かったです。   「参加者はたくさん話してくれるのか?」という私の不安と「思い込み」は裏切られました。     「無意識の思い込み(アンコンシャス・バイアス」を取り上げた今回は、新しいやり方をためしました。   ①15~20分の小グループでの話し合いを3回入れました。(2時間のプログラムの

 
 
 

コメント


©2023 共育コーチング研究会。Wix.com で作成されました。

bottom of page